必要なスキルは何かを見極めよう!
情熱だけではなんにもならない
私の会社は零細企業もいいところですが、放送作家を目指している、コンサルタントになりたいという理由で、雇ってくれとやってくる若者が結構います。
しかし本気で採用したいと思ったためしがありません。スキルもないのに、「やる気だけなら誰にも負けません」と主張するだけの人が多くて、正直うんざりしています。
あるときなどは、超有名国立大学の学生が、こう言ってきました。
「大内さんは、フェイスブックに投稿したり、東京に出張したり、なんか楽しそうじゃないか。僕もそうなりたいので雇ってください。」ここまで図々しくなくても、似たような甘い考えの人は多いです。
彼らは自分に何ができるかわかっていないので、本当に自分が磨くべきスキルもわかりません。
だからいつまで経っても空っぽなのです。
仕事をしていく上で、スキルというのは何より大事。
いくら情熱があっても愛想が良くても、それだけでは全然ダメ。
精一杯頑張ります。と言われても、素人のさばいたフグは食べたくないし、研修医に心臓手術をされるのは御免です。
スキルとは目的達成に必要な能力
基本的なスキルほど大切
自分の目的を達成するために必要な能力がスキルです。
スキルが無ければ目的は果たせないし、逆に言えば、目的が見えなければスキルはスキル足りえません。
漠然と「世界で活躍したい」と思って英検1級を取っても、それは生かしようがないのです。
そもそも、資格を取ったらスキルアップできると考えるのは大きな間違いです。
たとえば目的もなく、関連性のない資格をいくら取ったところでなにができるのでしょうか。
その資格を習得する時間を使って磨くべきスキルはほかにあるはずです。
社会で通用するスキルは小さいところにもたくさんあります。
きちんとした手紙を書けるとか、丁寧な言葉遣いができるというのも大事なスキル。
ワイシャツにパリっとアイロンをかけられるとか、マニュキュアをきれいに塗れるというのだって立派なスキルです。
そうした社会人の基本的なスキルを身につけないまま資格を取得しても、それは誰からも必要とされません。
汚れた身なりで乱暴な口をきく弁護士に大事な案件を依頼する人はいないでしょう。
だから本当に強力なスキルを身に着ければ、いま関わっている仕事に役立つことを徹底的にやっていくのが一番。
「打てないイチローは見たくない」というファンの気持ちを知っているから、イチローは野球のスキルを磨き続けているのです。
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