できませんは禁句
できていませんは最悪
いろいろな形態の仕事はあれど、たった一人で完結するのは、画家などごく一部の職業だけ。画家だって、画商がいて絵を売ってくれてナンボです。ほとんど仕事は、複数の人間が関与して成り立っています。
だから、締め切り間際になっての、「できていません」は禁句です。それによって、すべての人たちの努力がパーになるのですから。
私の場合も、会議の直前までアイディアが浮かばないことはしょっちゅうです。しかし、その場を突破できるように、絶対になにかしらは持っていきます。手書きのメモであろうと、口頭での説明だろうと、ベストを尽くして考えただけのネタは持っていきます。そうすることで周囲からの意見も出るし、なんとか形になっていくからです。そのためにチームがあるのですから、人の知恵は大いに借りて良いのです。チームメンバーにとって、一緒に考えさせられることは許容できても、一人の無策のために間に合わなかったというのは看過できない事態でしょう。
いくら「すごく悩んだけれどできなかったのだ」と主張しても、成果物がなければそんな悩みは無意味もいいところです。
見かけだけで中身のない企画書はダメ
体裁だけを整えるな
しかしここで間違えないでほしいのですが、間に合いさえすればいいというものでもありません。よく、とにかく早く形を整えようと、中身のない企画書を見かけだけ立派に作り上げてくる人がいます。しかしそこに優れたアイディアが無ければ、やはり「できていません」と言っているのと同じなのです。体裁にこだわるのは実に無駄な行為です。ホワイトボードに殴り書きしながら説明しようと、良いアイディアならそれで充分。パワーポイントを駆使してまとめてみても、アイディアの価値が上がるわけではありません。
料理店では、生のものならさばいてすぐの状態で、温かいものなら冷めないうちに提供してくれなくては美味しく食べることができません。もしその料理用の器が出払っていたら別のものに盛ってでも、いい状態で食べさせてほしいものです。
それを器が揃うのを待って料理を干からびさせてしまったり、いまなら器が揃っているからと、お客が来る前に料理をつくってしまっては本末転倒。ビジネスも同じで、最もドンピシャの時期に最も新鮮なネタを届けることが重要です。冷凍して何カ月も前から用意しておいたモノや器ばかりの張りぼてを届けても、周りをがっかりさせるだけです。本末転倒は徹底排除しましょう。
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