仕事とは、なにかを片づける作業
仕事の9割は整理整頓
「俺は仕事を頑張っているのだから、暮らしのことはかまっていられない」「自分の靴下がどこにあるのかも知らない」私の1世代上の男性には、こんなことを自慢げに口にする人がいます。そうした世代を父親に持つ若者には、間違っても真似をしないでくれ。とお願いしたい。
仕事だけできて、ほかのことはだらしがないなんてあり得ないと私は思っています。そもそも仕事の9割が整理整頓です。
書類を作成する、メールに返信を出す、営業活動をする、顧客の話を聞く、会議で意見を述べる。こうしたことすべてが、「なにかを片づけていく」作業です。だから、普段から自分の身の回りを上手に片づけられない人が、仕事ができるはずはありません。
だって考えてもみてください。玄関に何足もの靴がごちゃごちゃに脱ぎ捨てられてあったら、右足と左足をそろえるだけで数十秒はロスします。その一場面だけを切り取れば数十秒の話でも、一事が万事。合計したらかなりの時間をだらしなく無為に過ごしていることになります。
それにいらないものがいつも視界に入っているのですから、本質にフォーカスした行動が取れません。
これは仕事だけに限りません。日常のこまごましたことをスッキリさせられない人は、人間関係だろうと恋愛だろうとなんだろうとうまくいきません。
普段からスッキリを心がけよう
スッキリ習慣でなんでもできる
逆に言えば、身の回りをスッキリさせていくだけで、どんなことでも上手く回ります。それは私たち人間が「ごまかされやすくできてる」からでもあります。朝からトイレを掃除したとか、ふろの水垢がきれいに取れたとか、体重を1キロ落とせたとか、そうした「スッキリ」は小さな成功体験となります。その蓄積が気づかぬうちに自信になり、積極的に動くことができていい結果を引き寄せてくれます。
だから仕事や人間関係がうまくいかないときは、身の回りをスッキリさせることをなにかやってみましょう。言ってみれば身の回りのことに逃げて良いのです。
たとえばシャワーを浴びたら、石鹸箱のぬめりを取って、シャンプーもきちんと並べ、鏡も磨いて、排水溝もきれいにしておく。
キッチンのシンクに汚れた食器が重ねてあったら、それをきれいに洗って、ついでに食器棚の中も整理しておく。
そうした普段手抜きしていたことをきちんとやって、「おおできるじゃん」と自分に言い聞かせて出かければその日一日がいい一日にならないはずがありません。
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