無駄な抵抗はするな

その行為は効率的か、無駄か

あなたが最優先すべきことはなにかを考えよう！

「チラシとにらめっこして、少しでも安いスーパーで買い物をする」「タクシーではいつも知ってる裏道を抜けてもらうようにする」こうしたことはいかにも無駄を排除し効率的に動いているようでいて、まったく逆。その時間と労力こそ無駄です。
人生には排除しなければならない無駄がたくさんあります。無駄な体重はダイエットして減らさなければならないし、無駄な荷物は捨てなければなりません。
同様にお金の無駄遣いも減らしていかなければならないのですが、そのために多くの人が間違ったことをしてしまうのです。1時間かけてあちこちのスーパーを回ったおかげで、合計350円節約できたとしても、同じ時間、時給850円のパートをすればそれを上回るお金が手に入ります。パートに出なくても、掃除や料理といった建設的な作業ができます。
いったいどちらが得でしょうか。タクシーで裏道を抜ければ、もしかしたら3分早く到着できるかもしれません。しかし乗っている間、やたらとカーブでブレーキを踏まれたり、家の壁にぶつかりそうになったりで落ち着かない。ゆっくりメールチェックもできません。こういった、無駄を排除しているつもりで作り出している無駄は、時間に対する意識が曖昧だから生まれるのです。とくにビジネスにおいては、軸足は「時間最優先」におかなければなりません。

無駄を徹底的に排除する

無駄なものを洗い出し、そのうえでなにをすべきか考えよう

私たちは長生きしたところで100歳。早ければ50歳代で亡くなる人もいます。そのうち仕事に費やせる時間は限られています。いま働き盛りのあなたは時間を無駄にしている場合ではありません。なかでも無駄なのは、悩んでいる時間。悩んでいてもなにも変わらないのだから、究極の無駄なのです。だったら一歩踏み出すための足踏みだけでもしたほうがいい。
刑事ドラマで「無駄な抵抗はするな！」というセリフが良く使われますが、本当にその通りだと思います。この世には納得できないこと不条理なこともたくさんあります。あなたが消費増税反対派なら国会前でデモ行進でもしたくなるでしょう。
しかしすべては私たちが選んだ国会議員が決めること。だったら選挙に行って信頼できる候補者に投票する、自ら立候補する。などきちんと闘う方法論を見出して結果につながることをしたほうがいいのです。本当の無駄はなにかよく見極めましょう。