仕事の時間を増やして行こう
人は一日30分も働いていない
日本人は働きすぎだと言われています。しかし私はそうは思いません。いったい誰がそんなに働いているのでしょうか。
「早朝出勤や残業で、毎日12時間以上は働いていますよ」こう胸を張る人でも、おそらく一日30分も働いていません。なぜなら仕事とは「なにか新しいアイディアを生み出すこと」であり、それをしている瞬間以外は、単なる作業に過ぎないからです。
雑誌のインタビューを受けているような時間は、ほとんど遊びに近い。これまでやってきたことを振り返ってしゃべっているわけだからラクなものです。
もし、あなたの仕事が営業なら、新しい契約を取れた時や、その手法を考えだしたときが仕事であって、顧客先へ出向くために電車に乗るのは仕事ではありません。それは単なる移動です。
だから「働いている割には評価されない」といったモヤモヤを抱えている人は、一度、自分が新しい何かをどれだけ生み出したかを考えてみるべきなのです。すると本当の自分が見えてくるはずです。「なんだ働いてないじゃん」と。厳しいことを言うようですが、ここに気付くのはとても大切なことです。しっかり頭を整理しておいてください。
発言しない会議は欠席と同じ
だから会議でなにも発言しないというのは論外なのです。人の意見に耳を傾けてうなずいてメモを取ったりしていても、そこには新しいアイディアは生まれません。つまり、欠席しているのと同じことです。
ある企業では、4人を超える人数での打ち合わせはしないと決めています。役員会議であっても4人まで。なぜならそれを超えると発言しない人が出てくるからです。
あなたの勤める会社がどのような規模で会議を行うにしろ、会議に出たら、何がなんでも発言しましょう。1時間の会議に出席して、自分が発言するのはたかだか数分。その数分間だけしか仕事ができていないのだと考えたら、黙っていられるはずがありません。普段から「今日は何分仕事をしたかな」と振り返ってみるクセをつけましょう。そうすることで中味のある本当の仕事ができるようになるし、作業は作業と割り切るために、コピー取りだってうんざりせずに片づけることができます。
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