人を取り巻く状況が変わると、言うことも変わる
変わらないほうが怖い
「上司の言うことがコロコロ変わる」「彼女が次から次へと勝手なことを言う」
こんな訴えをよく耳にします。
「せっかく言われるままに準備したのに、こっちの気持ちも考えずになんなんだ」と、不愉快な気分になるのももっともです。
でも人は変わるのです。
なぜなら、人を取り巻く状況が刻々と変わっているのだから、変わらざるを得ないのです。
自衛隊がカンボジアでPKO活動をしたときのこと。
できる限りの貢献をしようと準備を進める隊員に、現地の部族長から出される依頼は毎日のようにコロコロ変わったそうです。
道路工事が最優先だと思っていたら、水道管と言われたり、、。
でも戦争状態にあるのですから、それも当然。
そうした中で、自衛隊は立派に責務を果たしました。
命をかけている現場に比べれば、会社の上司や彼女の言うことが変わってみたところで、たいしたことではないはずです。
それに、変わらないほうがマズイ。
それは、世の中の動きにまったくついて行けてないということです。
あなたの会社で5年計画の大きなプロジェクトを立ち上げたとして、始まって3年経ったいま、当初の計画通りなにも修正せずに進んでいたら、3年間で1つの発見もなかったということです。
立ち位置を変えてみる
周囲の変化を受け入れる
たしかに途中で変更や修正が出るのは煩わしいものです。
丁寧に進めていた仕事であればなおさらでしょう。
だから、まじめな人ほど最初の計画に執着します。
上司が、「新しい開発先はアラブだ」と言っていたからアラブについて徹底調査し準備も進めたのに、いきなり「アフリカ」だと言い始めた。
そんなときに、「部長は最初、アラブと言いましたよね」と問い詰め、認めさせることに何の意味もありません。
こちらも瞬時に頭をアフリカに切り替える。
そして、アラブについてもアフリカについても学べ、詳しくなれたことを喜べばいいのです。
このテーマに関しては、立ち位置を変えて眺めてみることも必要です。
「人の言うことがコロコロ変わって不愉快だ」と感じているということは、普段からあなたの言うことはあまり変わらないということです。
それは、あなたの情報取集力が鈍化している証拠なのかもしれません。
絶えず最新の情報に触れていれば、嫌でも自分自身コロコロ変わっていくはずだし、周囲のコロコロも受け入れられるでしょう。
1つの決定事項にこだわらずに、どんどん変わって、どんどん成長していきましょう。
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