普段の生活はもとよりビジネスでの「常識」とは何なのでしょうか?
そもそも「常識」とは、どこで学習したのでしょうか?
いったい、あなたの「常識」と何であるのか、一度、見直してみませんか?
私の前職は「不動産売買の営業マン」でした。
毎日朝早くから、深夜までと当たり前という環境で働きました。
もちろん、自分の収入アップの為でもありましたが、「お客さんのために尽くす」とか「お客さんからの依頼だから」など「お客様は神様です。」といった「顧客第一主義」で切磋琢磨してきました。
当然、どの業界でもその業界ならではのいろいろな常識があるものです。
不動産売買の営業のでは、「電話にはすぐに出なさい。」が最優先の常識でした。
一番の常識が「電話にはすぐ出ろ!」
というものでした。
「競合他社(ライバル)に顧客を横取りされたくないなら、どこよりも先に電話にでること。」が一番の差別化だと思っていましたので、電話登板の時はいつも緊張感を保つ努力をしていました。
当然、私もそれが「一番大事」だと思っていたので、
毎日、一人で30件以上の電話に対応する日々を過ごしていました。
不動産売買の世界では、週末(土日)の広告の反響が命でした。
月曜日から金曜日の平日は、週末(土日)の反響の取りこぼしで電話が掛かってくることも多くありました。
しかし、それだけずっと電話をしていると、
当たり前ですが、全く仕事が進みません。
反響の電話がかかると、ご案内や見積もり、そして問い合わせなどが、電話を1本受けている間に2つ以上溜まっていくなど
完全に負の連鎖となっていったのです。
「この負の連鎖状態をなんとか対処できないかな?」と考えた挙句の果てに結論が出ました。
「電話に出る回数を減らす。」という結論でした。
もちろん、営業の世界において「電話に出る回数を減らす」という業界では非常識なことです。
このことで、一番最初に怒ったのは上司でした。
当然、初めはお客様からも「対応がわるい。」と文句を言われたりしました。
しかし、結果的に業績はげは下がることはありませんでした。
むしろ、業績を上げることができるようになりました。
そして、上司からの文句もなくなりました。
その理由をいくつか挙げておきます。
1番の大きな理由は、売上を上げるために
「一人ひとりのお客様と向き合う時間を増やすことができるようになった。」ということです。
確かに目の前の電話が通り過ぎていくかもしれません。
しかし、それ以上に「今の見込み客さんにどのような提案をすれば良いのか?」
という時間を作ることができるようになったので、結果的に売上を伸ばすことができるようになりました。
それはそうと、私のような内容の濃い提案をしてくる営業が競合他社(ライバル)には存在しなかったことからも十分に差別化にもつながりました。
あなたの「当たり前」は「常識」!?
ようやくおわかりいただけたかと思いますが、「常識」とは人それぞれによって異なるものなのです。
「常識」とは、それぞれの個々人が、生まれて育ってきた環境によって養われてきた要素が非常に大きく、家庭や学校教育で学習できるものではありません。
ましてや、現代人のように日々忙しく働いていると、いろんな「固定観念」によって左右されていると思います。
そしていつしか、自然とその個々人の「常識」を基準にしてついつい行動してしまっているだけのことなのです。
自分では、当たり前と思っている「常識」は、すべての人にとって「常識」であるはずは無いのです。
ときには現代社会において、自分にとって「非常識」であることが、他人にとっては「常識」となることだってあり得るのです。
この私の体験談を参考にして、「常識」を見直してみる時間をとってみてはいかがでしょうか!?
きっと、あなたの成長のためにも成るはずです。
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