ビジネスモデルの差別化を測るためにしていて日頃からライバル他社との競合調査をしていると思います。
ビジネスをしていて、「競合他社」の存在は、避けて通れない宿命です。
それは、あなたが一方的に競合調査をしているのではなく、あなただって常に競合他社から競合調査をされているからです。
そこで注意が必要です。
あなたが普段、当たり前のように気にしている「競合他社」ですが、意外と見落としている「競合他社」がいたりします。
では、競合他社を調べるときに見落とされがちな、「競合他社(ライバル)」についてお伝えします。
競合(ライバル)には2種類のタイプがあります。
競合他社(ライバル)を大きく分けると2種類の競合に分けられます。
それは、「直接競合」と「間接競合」です。
意外とこの2種類の競合(ライバル)を知らない方が多いことには驚かされます。
そういった理由から、「直接競合」は、しっかり調べられているけれど、「間接競合」は全く調べていないことが多く存在しています。
では、そもそも「直接競合」「間接競合」とは何なのかを知っていただきたいと思います。
直接競合
サービスや商品の内容が同じである同業者のことです。
おそらく直接競合は、何も考えぜともすぐに頭に浮かぶ相手になります。
また、お客さんからみても「向こうのお店はこうだった。」と言われる相手となります。
例えば
ハンバーガーショップ、コーヒーショップ、家電ショップ、ハウスメーカー
など同じ商品を販売している業界が「直接競合」になります。
まずは、同じ商品・サービスを扱っている直接競合をたくさん書き出してリスト化しましょう。
間接競合
サービスや商品は違えど同じようなメリットを提供している相手となります。
普段からあまり意識されず、意外と見落としがちな相手ですが、お客さん側から見ると競合となりやすい相手です。
現実的には、お客様がもし購入する場合には自然と比較検討している相手になります。
ではどういうものが具体的に間接競合になるのでしょうか?
例えば
先の「ハンバーガーショップ」の場合
提供しているものが「ファストフード」として考えると、「牛丼屋」「うどん屋」なども競合になります。
これが「間接競合」です。
「ハンバーガー」という「商品・サービス」を比較すると
「マクドナルド」なら「モスバーガー」や「ロッテリア」が競合になります。
しかし、「ファストフード」というメリットを比較すると
「牛丼屋」「うどん屋」がライバルになるということです。
他にはどんなケースがあるでしょうか?
1.「宿泊施設」の直接競合はどうでしょうか?
「ホテル」の場合は、同じ「ホテル」になりますが
「寝泊りするところ」と考えると「漫画喫茶」や「カプセルホテル」などが「間接競合」になります。
2.コーヒーショップも、「休憩場所」や「ミーティング」と考えるなら
ファミレスなども間接競合になります。今なら本屋ですら間接競合になります。
3.「投資用不動産」とするなら、同じ「不動産会社」が直接競合ですが
「投資」を商品としてして扱っている場合、株式投資やFX、生命保険ですら競合になります。
4.ダイエット商品の場合は、「痩せる」ことを提供していると考えると
ヨガスタジオやスポーツジムですら「間接競合」です。
このような観点からあなたがお客様へ提供している商品やサービスがお客さんに「どんなメリット」を提供しているのか考えてみる習慣を身に着けてください。
そして、同じようなメリットを提供している相手はどこにいるのかを書き出してリスト化してみまてください。
「直接競合」と「間接競合」の2つの軸で考えることが大切です。
捉え方が「直接競合」と「間接競合」のどちらかに偏っていることが多く感じます。
どちらかというと商品やサービスを提供する側としては、「直接競合」に目が行きがちです。
でも購入するお客様側としては、日頃から「間接競合」をいろいろ考えています。
「バス」で行こうか?「電車」で行こうか?「タクシー」で行こうか?
「テレビ」にしようか、「YouTube」にしようか?
「コーヒーショップ」にしようか「ファミレス」にしようか?
など
上記の場合はどれも「間接競合」の比較になりますが、考える人によってはその逆の直接競合だけ考えていることもあります。
こういった感覚の違いは、商品やサービスを提供する側と購入する側の目線のギャップから生じることが多いです。
今一度、あなたの提供する商品やサービスをお客様から見た「メリット」を考慮して「直接競合」と「間接競合」になりえる両方の競合を書き出してリスト化してみてください。
そして並べてみると意外と見落としていた大きな発見があるかもしれません。
ぜひ前向きに取り組んでみてください。
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