ビジネスやプロモーションを遂行していると方向性を見失うことがしばしばあります。
今、「自分がやっていることが本当に正しいのか?」と何度も考え直すことが多くあります。
その原因は、今の自分の立ち位置が自分では把握できていないことにあります。
では、どうすれば今の自分の立ち位置や進んでいる方向性を把握することができるのでしょうか?
それでは解決策として、「マーケティングの3つのM」をお伝えします。
この解決策は、アメリカのコンサルタントの「ダン・S. ケネディ」が提唱するマーケティングの3つのチェックポイントです。
また、これは、次の3つの単語の頭文字をとって名付けられた解決法で、チラシなどの広告を制作する場合に応用できます。
1.「market マーケットが合っているか確認する」
あなたが取り扱っている商品やサービスが、マーケット(市場)に合致しているかを確認するということです。
簡単にいうと、ターゲット層が合致しているかを確認するということです。
20代の独身女性の方のために開発した美肌クリームがあったとします。
でも、売り込もうとしているターゲットが、40代のお子さんのいる主婦に向けて情報配信していた場合を想定してみてください。
反響が全くないとは言い切れませんが、恐らく反響は少なくなることが予想されます。
この場合の単純な原因はターゲット層が合致していないことになりますが、もしバンバン反響を得ることが出来ているならば、それは売っているセールスマンの営業力が優れているという要因が強いと思われます。
世間には、ただ単に「ターゲット層」を変更しただけで、商品が急激に売れるようになったという事例はたくさんあります。
例えば、資生堂が展開する「シーブリーズ」というボディケア製品のブランドをご存知ですか?
かつては20代から30代の男性市場を狙っていました。ところが次第に海に行く人も少なくなり、
ブランドも高齢化して、時代遅れのブランドになってしまっていた。
さっぱり売れず、そんな時にコンセプト、つまり売り込むターゲットを変えたところバカ売れした商品になります。
これまでの「海」「夏」といったイメージから、日常シーンでの使用に訴求ポイントをもってきました。
街の女子高生をターゲットに変えていたのです。
こうした目算は成功裏に終わり、売上は低迷期の8倍にも達しました。
このように、あなたが取り扱っている商品やサービスが、マーケット(市場)に合致しているかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
2.「media メディアが合っているか確認する」
あなたが取り扱っている商品やサービスの情報がターゲット層に確実の届いているか確認をしましょう。
メディアとは、情報を配信する媒体やツールのことです。
情報を配信するメディアが間違っていると、あなたが取り扱っている商品やサービスが、どんなに優れていても、ターゲット層が合っていても、ターゲット層に情報を届けることができません。
これでは、まったく無意味な情報配信をしていることになります。
例えば、ご高齢者向けの整体のサービスをあなたが経営しているとします。
あなたの提供する整体のサービス内容には定評があり、ほぼ全員の来院頂いたご高齢者にご満足して頂いている品質で、ターゲット層も合致しています。
あたなは、この整体のサービス情報を広告宣伝しようと考えます。
ここで、最近はfacebookの集客ノウハウが優れていると聞いたので、その手法を採用します。
果たして結果は上手くいくでしょうか?
多分、この場合、Facebook集客の成果は上手くいかないと予想されます。
理由は単純明快です。
ターゲット層として定めた「ご高齢者」の方々は、あまりfacebookを見ていないからです。
今回の場合は、アナログ手法を採用して、紙媒体のチラシを制作してご高齢者を集客する方法を検討した方が、反響は良くなるはずです。
あなたが取り扱っている商品やサービスを提供したい「ターゲット層」にどのメディア(媒体)を使用すれば確実の情報を届けることができるかを確実に調査しなくてはなりません。
最近では、いろいろな宣伝広告ツールのノウハウ情報が出回っておりますが、それぞれ一長一短があります。
一つのツールに頼り過ぎることなく、いろいろなツールをまずは少額でテストして、最終的に反響の良いものを採用しましょう。
ターゲット層によっては、デジタル媒体よりもアナログ売買の方が合致する場合もございます。
3.「message メッセージが合っているか確認する」
「伝え方が9割」という本が良く売れています。
なぜ、伝え方で結果が変わるのか?
マーケット(市場)も合っているしメディア(媒体)も合っている。
それでもなぜ反響が良くないのか?
きっとそれは、伝え方が間違っているのではないでしょうか?
伝えたい人に、ちゃんと「伝えたい内容」が伝わっているか確認してみましょう。
先ほどのお話では、20代の独身女性の方のために開発した美肌クリームがあったとします。
でも、売り込もうとしているターゲットが、40代のお子さんのいる主婦に向けて情報配信していた場合を想定してみてください。
伝え方が間違っている場合、ちゃんとしたターゲット層に情報が届いていたとしても、「自分には関係ないでしょう!」と全く興味を持ってもらえません。
「これは自分のことだ!」と、どうやったら思ってもらえるメッセージが出来るか検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
マーケティングの3つの「M」をチェックしてみてください
今、「自分がやっていることが本当に正しいのか?」を考える上で、自分の立ち位置や方向性を確認する上で、とてもシンプルで重要な「マーケティングの3つのM」をお伝えしました。
それが、
1.market マーケット(市場)
2.media メディア(媒体)
3.message メッセージ(伝え方)
です。
ビジネスやプロモーションを遂行する場合、「マーケティングの3つのM」が全てにしっかり噛み合っていないと成り立ちません。
では、さっそくこの「マーケティングの3つのM」を実践してみましょう。
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