経営者だって人間です。当然、悩みや問題を抱えることだってあります。
小さな会社の経営者は、現場の第一線で活躍することも多いでしょう。
ここでは説明の為に会社をダメにしたAさんと会社を見事に反映させたBさんの二人の経営者の違いについてお話してみます。
忙しい経営者が抱える「マイナスの価値観」とは?
マイナス価値観を抱える経営者Aさん
仕事現場では
1.労働時間が長い
2.価格競争により粗利益率が低い
その実態とは
1.お客さんに振り回される
2.いつまでたっても儲からない。
その結果は
1.自分の時間が持てないので、趣味や家族と一緒にいる時間が取れない
2.大きなストレスを抱えてしまう
この繰り返しばかりやっているとマイナスの価値観を蓄積するとストレス増大により、以下のような大問題が生じることになりかねません。
1.心身の不調
2.モチベーションの低下
3.社員や取引先との人間関係の悪化
その一方で同じ業種業態で、全く逆の働き方をしているのに儲かっている経営者Bさんも存在します。
売り手が主導権を握る事さえできれば以下の環境を自ら作ることができます。
仕事現場では
1.価格競争に巻き込まれること無いので粗利益率が高い
2.労働時間が適切である
その実態とは
1.ストレスがほとんどない状態で必要最低限の労働時間で売上を上げている経営者です。
2.無理や無駄のない仕事量でも売上が上がるので、以下の様な状態を保つことができます。
その結果は
1.自分の時間が持てることで、趣味や家族と一緒にいる時間が取れる。時には、家族や友人と海外旅行に行くこともできます。
2.モチベーションが好調であるので心身の状態も好調である
二人の経営者の違いとは?
一見すると同じような仕事を同じような方法でやっているように見えるんですが、仕事を消化する要領は全く異なっています。
人それぞれ顔が違うように、いろいろなタイプの経営者が存在しますが、事実このように仕事の消化の仕方や粗利益率の違いなど、大きな違いが存在します。
このAさんとBさんの二人の経営者の違いはどこから生じたのか?
では、この二人の経営者の違いはどこから生まれたのでしょうか?
1.学歴の差?
2.知識の差?
2.趣味や経験の差?
などを考えることができますが、果たしてどうでしょうか?
この後者Bさんの経営者は、高学歴で勉強ができて、何もかも知識が豊富で、仕事がめちゃくちゃできる人かとうと意外とそうでなかったりします。
世の中には、確かに一部、天才のような人も存在しますが、そんな人は全体の中でも1%の割合にも存在していません。
このAさんとBさんの二人の経営者の違いは仕事に関する考え方以前に、「価値」の考え方が違います。
「価値」の考え方でに大きな違いが生じることが理解できましたか?。
実は、「価値」の考え方次第で会社経営に大きな差が生まれてしまっています。
お客さんに振り回されて、仕事の「価値」を低下させ、粗利益率をも下げ、本当にやりたいことができない負のスパイラルを作ることで、経営者や従業員のストレスを増やすことを「負荷価値」の増産と考えています。
「負のスパイラル」=「負荷価値」の増産
商品やサービスが売れない➡値下げして購入してもらう➡粗利益率の低下
薄利多売で労働比率が高くなるとどうなるか
粗利益率が低すぎる➡でも売上が欲しい➡数を売る➡忙しくて回らない➡労働比率が高くなる➡従業員が定着しなくなる
貧乏暇なしとはよく言ったものです。
安請負で頑張れば頑張るほど、自分の首を絞めることになります。
時間に追われゆとりが無くなる➡商品やサービスの品質の低下➡お客さんからのクレーム➡売上が減少する
本来は、お客様へ商品やサービスの「付加価値」の提供です。
「負荷価値」の提供はご法度です。
「付加価値」の増産をめざす。
売り手側が主導権にぎり商品やサービスを提供した価格で欲しいとお客様から言ってもらうとどんなことが起こるだろうか?
粗利益率が高くなる➡経営が安定する➡適正な数だけ販売する➡時間にゆとりが生まれる➡商品やサービスの品質が向上する➡お客さんの満足度が上がる➡さらにお客様が増えて売上が上がる
まとめ
お客さんにも従業員にも振り回されることなく、仕事のストレスがほとんどない状態で働く経営者であること。
1.顧客重視の行き過ぎを避けて売り手が主導権を握ること、お客様に振り回されないこと
2.安売りは、時間の浪費や労働比率の悪化、経営を不安定にする「負荷価値」を生む
3.「付加価値」の提供とは、お客様へ良い商品やサービスを提供し、時間の節約や会社経営を安定に導く
4.正しい「付加価値」の増産ができるようになると、さらにお客様が増えて売上高が増大する
結果的には、ストレスが減り、時間にもゆとりが持てるようになるので、自分の趣味や家族と一緒にいる時間に当てるなど、選択肢が増えることになります。
経営者・事業家としてさらに売上を伸ばすことも可能です。
または、何か事業拡大に投資することも可能となります。
実は私も安請負をしてお客様に振り回されていました。
「安売り」ってお客様にとって良いことだ。だから、たくさん売れば良いと思っていました。
たくさん売れれば儲かる。そして、「負のスパイラル」=「負荷価値」の増産で苦しんでいました。しかし、ある時から「値上げ」をしても売れることを知ったことにより改善ができたのです。
もしあなたが経営者で「負のスパイラル」=「負荷価値」の増産をされているのであれば、思い切った改革が必要だと思います。決して怖がることはいりません。勇気を出して前向きに改善していきましょう。
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