怒っている人に何を言っても通じない
放置するか謝るか
上司が怒っている、取引先が怒っている、隣人が怒っている。
世の中には怒っている人がたくさんいます。
そして彼らが怒っている理由は、怒られているこちらにとって、結構理不尽なものが多いのです。
ただの思い込みであったり、人違いであったり、噂に誘導されたものだったり。
「冗談じゃないよ、こっちこそ不愉快だ」
一方的に怒られている方としては、なんとしても相手の誤りを正し、自分の正当性を主張したくなります。
しかし、それはやめたほうがいいでしょう。
怒っている人を説得するのは無理。
それをやろうとしても火に油を注ぐだけ。
逆上させて余計にこちらの仕事が増えるだけです。
このまま気の済むまで怒らせておくか、「いやたしかに。すみません」などと謝っておけばいいのです。
つまり、なんとかなだめることができれば、それで充分です。
いくら怒ると言っても、ナイフで刺されるわけではありません。
胸ぐらを掴まれたぐらいなら死にはしません。
相手の怒りが伝染するのが一番バカらしいので、なんとか場をおさめることを考えましょう。
クレームをつけてきた顧客への対応も同様です。
直近の着地点は、とにかく顧客の怒りを鎮めることです。
それができて、やっと冷静な話し合いが可能になるのです。
怒る人を反面教師に
怒られている方は自分の正当性を主張したくなる
私は、年上の人に怒られたら「世代が違うのだからしかたない」と考えるようにしています。
たとえ理不尽な怒りであっても、そう思えばどうということもありません。
以前、ある会議中に激高して、自分の携帯電話を壁に向かってぶん投げた人がいました。
しかし私は彼のことは理解ができないのでスルー。
結局彼は、新しい携帯電話を手に入れるために、お金と時間を費やすことになりました。
三振した野球選手が、バットを地面に叩きつけたりしていますが、これなどは最もバカげた怒りの表現でしょう。
誰が悪いのでもないのにモノに当たるのは、ヒステリックで見苦しい印象しか与えません。
このように怒っている人というのは格好いいものではありません。
だからあなたの周りに怒っている人がいたら、それと闘おうとしないで反面教師にするのが一番です。
「なるほど冷静に見ている人たちの目にはこんなふうに映るんだ」こう学びを得てしまえば、
あなたは心穏やかにいられること間違いなしです。
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