大きなスケールで世の中を見よう
上手くいかないのは、人口の何分の一
学校におけるいじめが深刻なのは、子供にとって学校は自分が生きている世界のかなりの部分を占めており、自分だけの力でそれを変えることが難しいからです。
では、会社における人間関係や、友人や家族とのごたごたで悩んでいる大人はどうでしょう。
やはり自力ではどうすることもできないのではないでしょうか。
「学校なら転校することもできるだろうが、この不況の折、人間関係が原因で会社を辞めるなんてできないからより深刻だよ」などと言う人がいます。
しかし日本中に何百万という会社がある中で、1社と合わないのがなんだというのでしょう。
どうしても嫌なら、会社なんて辞めたっていいのです。
いまいる会社が自分の世のすべてだと思ってしまうのなら、その思考回路は子供と同じ。
大人が子供と違うのは、もっと大きなスケールで世の中を見ることができる点にあるはずです。
もしあなたが、なにかしらの人間関係で悩んでいるとしたら、その相手は何人くらいいるでしょうか。
いまの日本の人口が1億2千万人を超えていて、世界には70億もの人が暮らしています。
まさかそのうちの半分に嫌われているわけじゃありませんよね。
つまり地球上のほとんどの人は、あなたに悪意なんて持っていないのです。
人間関係がうまくいかなくて当たり前
人間関係が教わっていない
本来人間関係に悩む必要なんてまったくないのに、子供よりもスケールが大きいはずの大人が自殺するケースまで出てしまうのは、もともと人間関係について誰も教わってきていないからです。
学校の先生は一般企業に就職することなく先生になるので、言ってみれば社会オンチ。
そういう先生に教わって育った私たちはみんな人間関係に無知なのです。
交通ルールのような明確な基準もない中で、「人に迷惑をかけてはいけません」と道徳の授業で教わっても、それはほとんど役にたちません。
具体的なことはなにも教えてもらわなかった無知の人たちが、ごちゃまぜになっているのが社会。
そこでちょこちょこ軋轢が起こるのは当たり前で、そのことにいちいち心を痛めていたらきりがありません。
そもそも、親子だって完全には理解できないし、双子だってケンカをします。
ましてや全然違ったDNAを持つ他人同士が分かり合えるはずがない。
それを「わかろう」「わかってもらおう」と思うから無理が生まれるのです。
「人間関係はうまくいかないものだ」というスタートに立てば、あなたの悩みの大半は解決します。
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