自分の強みをとことん磨こう
あなたは何を食べたいのか
テレビ制作の現場では、長時間ぶっ通しで撮影が行われることもしばしば。食事はたいてい出前の弁当です。こんなとき幕の内弁当が多いのは、いろいろ入っていて、好き嫌いがあっても何かは食べられるという理由から。ランチを取りながらの会議や、法事の席などにもやはり同じ理由で幕の内弁当はよく登場します。しかし幕の内弁当を心から望んでいる人は少ないはず。「シュウマイ弁当のほうがいいよな」「この内容でカロリーを取るなら、ケーキの一つも食べたい」いろいろ考えながらも、みんな文句を言わずに食べているだけでしょう。
ましてや何でも好きなものを食べろと言われて、わざわざ幕の内弁当を選ぶ人は極めて少ないのではないのでしょうか。すき焼き、てんぷら、イタリアン、、、。そのときの自分の食欲や体調と相談しながら、あれこれと的を絞って考えるはずです。
にもかかわらず、相変わらず幕の内弁当が世の中に存在するのは、可もなく不可もなく食事をしなければならない場面が日本社会に多いから。そういう場では、しかたなく私も幕の内弁当を食べ続けているのです。
自分の強みはどれか考える
自分だけの強みでエッジを立てろ
とくに恨みがあるわけでもないのに、私がクドクドと幕の内弁当の悪口を言っているかというと、あなたに幕の内弁当のような人間になってほしくないからです。幕の内弁当はどうでもいい存在だと思いながら、実際には自分自身が幕の内弁当になっている人がとても多いです。自分の強みをはっきりと出せず、いろいろ取り揃えているだけの人間が・・・。肉や魚の切れ端も入っている。冷えた揚げ物も、野菜の煮物も入っている。でも全部不味い。魚が好きな人は押し寿司を買い、肉が食べたい人は焼肉弁当を買う。中途半端な人だけが、しかたなく幕の内弁当を買うのです。
英語もちょっとできる。パソコンもそれなりにできる。営業経験もある。でもどれもいまいち抜きんでていない。いくつもの資格を持っている「幕の内弁当人間」は残念ながら世の中で評価されません。だから幕の内弁当として自分を売り込むのは最悪なこと。買われたからと言って喜んでいる場合ではないのです。
もしあなたが幕の内弁当になっているのなら、不味いおかずはいますぐに捨てましょう。そして自分のどこが美味しいのかをよくよく考え、もっとエッジを立てて個性派の弁当を目指してください。
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