着地点を描けばスッキリする!
ハワイに行こうと思ったとき
夏休みにハワイに行こうと考えたら、あなたなりにいろいろ調べ、飛行機やホテルの手配をするはずです。「なにも考えずに成田に向かったら、そのままホノルルのホテルに着いてしまった。」などということはあり得ないと理解しているからです。
とくに、日本人は几帳面で細かい計画を立てるのが好き。しかしなぜかビジネスとなると、その長所が影を潜めてしまいます。
「取れるだけの契約を取ってこい」「できるだけたくさん売れ!」
しかるべき立場の人間が、平気でこんな曖昧な指示を出します。しかし、同じものを売るのでも、100個売るのと500個売るのでは、仕入れコストも違ってきます。だから最初からいくつ売るべきなのかという着地点が見えていないといけないのです。
私がコンサルティングをしていたクライアントの外資系企業では、なにをもって成功とするかが非常にはっきりしています。
「300万ドルまではいきたい。しかしそれ以上は市場の反感を買うから止めよう」などと明確な着地点が示されるから、従業員も僕も的確に動けるのです。
同様に、優秀なアスリートはみんな着地点が具体的に見えているのだと思います。たとえば走り幅跳びの選手は、できるだけ遠くへと考えるのではなく、まずは7メートルを超えようなどと、自分なりの着地点を上手に設定しているはずです。
見える化をしよう
どうやってベンツを買うか
つまり夢見るような遠いところではなく、もっと具体的な場にいくつかの着地点を置き、それを正しくクリアすれば、大きな目標が達成できるということです。「仕事が成功したらベンツを買おう」と考えるとき、いきなり「ベンツを買う」を着地点にしたら成功しません。そのためになにをどれだけ売るのか。まずはそこに着地点を見出すべきでしょう。
見合いの席で、手も握ったこともないうちから「結婚したら子供は何人くらい欲しいですか」なんて質問するのは問題外です。
そのときの着地点は、もう1回デートにこぎ着けられるかどうかに置くべき。それをすっ飛ばして先のことばかり話し合っているから、いつまでたっても話がまとまらないのです。
何かを始める前には、着地点をきちんと設定しましょう。また、途中で思うようにいかなくなったら、もう一度、整理しなおしてみましょう。ピントのずれた着地点が設定されていたら、すぐにリセットして、スッキリと見える化してください。
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