クレバーな戦術家になろう
真田幸村の強さ
野球でもサッカーでも、いい選手を集めたチームが必ず勝つかといったら、そう単純な話ではありません。
弱兵ばかりでも、戦術が優れていれば立派に戦えるのです。
戦国武将には優れた戦術家がたくさんいましたが、なかでも真田幸村は有名です。
真田丸と呼ばれた自分たちの砦にたくみに相手をおびきよせておいて、一斉に叩きのめす。
この方法で幸村は、自分たちの倍以上の兵力を持つ敵に勝つこともできました。
今このときもビジネスや恋愛の現場で、さまざまな戦術が試されています。
お客を増やしたい商店の主が、自分の店の前だけでなく、近所の住宅街を掃除するのも戦術。
結婚したい男が彼女だけでなく、彼女の両親に贈り物をするのも戦術です。
私も目的の大小を問わず、必ず戦術を立てて動くようにしています。
上手くいけばその戦術を成功例として記憶し、失敗したなら作戦変更です。
すぐに作戦変更できる柔軟性は重要で、1つの戦術に固執すると身動きが出来なくなって撃沈します。
戦術の極意
・すぐに修正できる柔軟性が必要
・事前に徹底的にリサーチする
・成功も失敗も次に生かす
モテる男はリサーチする
闘う相手にはいろいろなタイプがいるもので、誰にでも同じ戦術では通用しません。
ドンピシャな戦術を立てるには、個別具体的に丁寧なリサーチが必須です。
コンサルティングをしている企業様の採用に立ち会うと、まったくリサーチをしていない応募者がいて愕然とします。
「御社の将来性が」「御社のミッションが」などと判で押したような答えをするのですが、ではその将来性やミッションとはどういうものなのかを問うと、答えられません。
それぞれの社についてのリサーチが甘すぎるのです。
彼らは「自分はこうでこうで、頑張り屋です」とPRすることが戦術だと思っているのでしょうが、的確な戦術を立てるにはまずは相手を知ることこそ重要なのです。
デートで考えればよくわかるでしょう。
好きな女の子を食事に誘っておいて、自分の好みだけでレストランを選び、自分だけ着飾っていけば上手くいくでしょうか。
モテる男は前もって彼女の好みをリサーチして店を予約するか、いくつか店を考えておいて、当日の彼女の状況次第でいかようにも対応することができるようにするといった準備を欠かしません。
またハイヒールを履いている彼女に急な坂道を登らせたり、砂利の上を歩かせたりというヘマはしません。
つまり、戦術のためのリサーチは、相手だけでなく、戦う場についても徹底して行わなければならないということです。
それができてはじめて、クレバーな戦術家と言えるのです。
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