シミュレーションすれば、目的地に早くたどり着ける
目的地へはどう行く?
たとえばあなたが東京の会社に勤めているとして、急ぎの用事で突然行ったこともない土地への出張を命じられたとします。
こんなとき慌てて会社を飛び出しても、あちこち迷って時間もお金も浪費してしまうだけです。
おそらくインターネットで目的地までの経路を調べ、頭の中でシミュレーションしながら出かけるので目的地にきちんと着けるのです。すべてにおいて、シミュレーションがきちんとできている人は失敗しません。
しかし慣れが生じると、シミュレーションなしに動いてしまうケースが増えていきます。
たとえば初めてデートするときは、待ち合わせの場所や、映画館からレストランの予約までいろいろと考えます。
しかしつきあいが長くなってくると行き当たりばったりになります。
その結果、自分も相手もデートを楽しいと思えなくなっていきます。
一方普段からシミュレーションを手抜きしない人は、貴重な人生の時間をいつも価値あるものにできると言えるのです。
成功は小さなことの積み重ね
ルーチンワークにおいても、シミュレーションは必要です。いつもの取引先に顔を出すだけだからと、なにも考えずに出かけるようなことをしてはいけません。
たとえ顔を出すだけであっても、次回の注文につながる友好関係を維持したいとか、問題があれば意見を聞いておきたいとか、なにかしらの目的があるはずです。
「課長が出てきたらどう言おうか」「もし欠陥をしてきされたらなんて言おうか」
こうしたシミュレーションをしていたほうが、その目的を早く達成できます。
みんなプレゼンテーションのような大きな事案だと必死になって準備をするのに、なぜか日常的なことにはシミュレーションを怠ります。仕事のほとんどは小さな事業です。それを数多くこなしていくことが目標への近道だということを忘れないでください。
シミュレーションを面倒なことと思わずに、普段からゲーム感覚で楽しみましょう。
私は移動中の乗り物でも、カフェでお茶を飲んでいるときも、いつも何かしらのシミュレーションをしています。
1つの事案に対して、ときを変え、場所を変えてシミュレーションしているので、選択肢も多く用意でき、およそどんなことが起きても対応できます。
人生のさまざまな局面で正しい判断をくだすためには、失敗体験も含めた豊富な経験値が必要です。
シミュレーションは疑似体験をたくさんしたほうがいいに決まっています。
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