霞を食べて生きるという仙人。
古代中国の管理社会から逃げ出した人達です。
かすみは谷間にたなびいて、透明な印象をもちますが、正しい意味での霞は、日本語のかすみと違って、朝焼け夕焼けの七色に変わる雲の事を言います。
本場中国の仙人達は、結構油っこい仙人生活を送っていたようです。
漢方薬も気功法も彼らの中から生まれました。
管理社会から逃げ出した仙人達は、人間社会を嫌って山にこもりました。
自分の命を確かめ味わう毎日です。
草の根や木の皮などを食べ物とし、また、薬として服用しました。
医学のセンスもかなり高度です。
練丹の術という呼吸法も開発しました。
煩わしい人間関係の中で必ず思う、「人のいない山にこもって静かに暮らしたい」と言う願望を実行に移した人達ですね。
しかし、実際の生活は過酷だったようです。
寒さと飢え、毒虫や毒蛇、食あたり、怪我や病気、孤独などなど・・・命の存続に直結する新たなストレスがかかってきます。
山中には人間関係の煩わしさはありませんが、ストレス社会の産物である文化的な生活の恩恵もありません。
仙人達は安逸や温もり、便利さ・快適さ、地位や家族などの衣服を捨てるのと引き換えに精神の自由を得ていたのです。
私は何かを犠牲にして何かを得ようと思いません。
自分も周りも少しでも成長出来るよう日々精進していきます。
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